EXASGEM

いろんなことができたらいいなあ

セガサターンの内部ストレージをFRAM(電池レス)化する

えくさすです。

セガサターンで遊ぶ際、通常であればセーブデータは本体に保存されるのですが、データの保存には揮発性メモリであるSRAMが使われています。SRAMが自身のデータを保持するには電源に繋いで置く必要があり、コンセントプラグが刺さっていない間はボタン電池がその役割を担います。

つまり、プラグを抜いて放置しておくと電池切れですべてのセーブデータが飛んでしまう仕組みになっています。まあ、ファミコンやらゲームボーイのカセットなんかと同じ仕組みですね。

今回は、記憶領域をFRAMという保存に通電を必要としないICと置き換えることでボタン電池に頼らずにセーブデータを保持することを目指します。

また、RTC(時計)機能がありますので電池を完全になくすことはできませんが、電池の長寿命化には貢献できると思われます。

参考

consolemods.org

ayasuke2.exblog.jp

やってみよう

分解

中後期型です。

部品リスト

  • FM1808-70-SG x1

今回購入したのはFM1808-70-SGです。

Aliexpressで購入しました。価格は5個で1396円。破格。

後継型番であるFM1808B-SGがDigikeyで1630円で販売されていることを考えるといかにヤバい価格なのかがわかるかと思います。

なぜこんなに安いのかというと、FM1808-70-SGは現在生産されておらず、今市場で出回っているのがほぼすべて中古品だからです。とはいえ5個で1396円なら何個か使えなくてもいいかなって気分。

いざ交換

SRAMを探します。28ピンのICは1個しか見つからなかったと思うので、基板上を探せばどこかにあると思います。私の持っていた基板では手前右側にありました。

接着剤でくっついていることがあるようなので、はんだ吸い取り器を使用する場合は吸い取り終わっても慎重に取り外してください。

まあヒートガンで取ってしまうのが一番早いかなと思います。私はそうしました。(加熱しすぎに注意!)

交換先のICを乗せてはんだ付けするのですが、その前に22ピンを少し浮かせ基板のパターンに触れさせないように加工します。

手はんだで22ピン以外のすべてをはんだ付けし、残った22ピンはワイヤを使ってお近くのGNDへと接続します。

画像が分かりづらいですが、22ピンのみ基板にはんだ付けせずGNDと接続しています。

本当は28ピンも足を浮かせお近くの5V入力へ接続する必要があるようなのですが、今回は行いませんでした。もともと5V入力のようですし、多分大丈夫です。

結果

ボタンを抜いてテストしてみましたが問題なくセーブデータが保存できました。当然ですが最初にストレージを初期化する必要があります。

余りのFRAMで初期型も交換してみました。

まとめ

手持ちのセガサターンを無事全機FRAM化することに成功しました。いえーい。

28ピンを普通にはんだ付けしてしまいましたが大丈夫なんでしょうかね・・・

まあもし電池が切れてもセーブデータは消えないはずなので良しとしましょう。

以上です・。・