えくさすです。
セガサターンのBIOSが吸い出したかったので、Saturn Gamer's Cartridgeを購入してみました。
セーブデータのバックアップ機能(というかこちらがメイン機能)もあり、実機で遊ぶ際の快適性も向上します。
せっかく購入したので色々と機能を見ていきたいと思います。
なぜSaturn Gamer's Cartridge?
現在セガサターンのBIOSを吸い出すにはODE(仮想ディスクドライブ)が必要になってくるのが一般的です。
Satiator、terraonion MODEなどといったODEがBIOSの吸い出しに対応しているようですが、何れもそこそこ値段がする上、在庫数も少なく、さらには海外から輸入する必要があると、かなりハードルが高くなってしまっています。
その点Saturn Gamer's CartridgeはODEのようにSDカードからゲームを起動する機能はありませんが、国内発送(メルカリで販売されています)で、ODEよりは安いという利点を持っており、高級機能が必要ない私のような人間にはかなり魅力的に見えました。
比較的安いという相対的な評価のはずなのですが、誘惑に負けて、つい、買ってしまいました…
ちなみに購入に際して、個人制作のため在庫数はそれほど多くありませんが、通知をオンにしておけばそのうち買えるかなといった感じです。もちろん出品のタイミングに左右されますが、私の場合はプッシュ通知が有効なうちに購入することができました。
外観
前面にはSaturn Gamer's Cartridgeのロゴが印刷されています。
後面にはcafe-alpha氏のマスコット(?)が彫り込まれています。
上面にSDカードスロットがあります。
3Dプリンターで印刷されたケースですが、全体的にすべすべとした触り心地で丁寧に処理されているようでした。
Saturn Gamer's Cartridgeでできること
バックアップソフトの起動
バックアップソフトを起動することができます。ただし今回は検証しません。PCでプレイできるのでCD-Rに焼く時代はすでに終わっているのです。
一応エミュレータにはない利点として実機でプレイするので遅延がなく、オリジナルの周辺機器が使えるというものがあります。そう考えるとバックアップソフトも悪くないのかも。
セーブデータの管理
本体のセーブデータをSDカード内にコピーする等、様々な操作ができます。
Pseudo Saturn Kaiメニュー内の"Save Data Manager"から"Copy"や"Move"、"Delete"を選択することで、ファイルを操作することができます。
試しにコピーしてみます。
サクラ大戦のセーブデータを選択。
保存先にCartridgeを選択するとコピーが開始されます。
もちろん、SDカードから本体へセーブデータをコピーすることも可能です。
SDカードにセーブデータをコピーすることで、後述のバックアップRAMカートリッジとしての利用が捗るようになります。
また、起動時には自動でデータのバックアップを行ってくれます。いつ電池が切れても安心。
大型バックアップRAMカートリッジとして利用
Pseudo Saturn Kai経由でソフトを起動することで、SDカードの容量を最大限活かした超大型バックアップRAMカートリッジとして利用することができます。(ローダー側で非対応になる可能性もあります。)
これは先ほどコピーしたサクラ大戦のセーブデータです。
いちいちコピーする必要がなくなりストレスは減りそうですが、32GBのメモリーカードを使用したところロード時間がめちゃくちゃ長くなってしまいました。おそらくメモリーカード内にデータが有るかどうかの探索に時間を食っているのだと思われます。流石に32GBはデカすぎるのでしょうか…
まあもちろん、読み込み速度に関しては「ソフトによる」としか言えないわけですが…
エミュレータ用のセーブデータの出力
前述のSDカードへのコピーですが、セーブデータの管理番号等が振られてしまっているのでエミュレータで使用するには少し不便です。そのため、別途エクスポート機能があります。
Pseudo Saturn Kaiメニュー内の"Save Data Manager"から"Save Data Export"を選択。
色々メニューがありますがとりあえず単一のセーブデータを出力してみます。
サクラ大戦のセーブデータを選択。出力が始まります。
単一セーブデータのエクスポート結果はこの様になりました。一般的に使われているらしいBUPファイルの他に、SSF用にBINファイルも出力されていました。
無事SSFで読むことができました。というか本体RAMが表示されていないのですがこれで良いのでしょうか?
ここらへんの詳しい仕様や、セガサターンのセーブデータファイルの仕組みについてあまり詳しく理解していないので、もう少し調べてみたいです。
BIOSの吸い出し
これが私が購入した目的です。セーブデータ系の機能のほうが手厚いが、これが目的で良いのか…?
以下、具体的な吸い出し手順です。ものすごく簡単。
Pseudo Saturn Kaiメニュー内の"Save Data Manager"から"BIOS Dump"を選択します。
あとは指示に従って…
ほんの数ステップで吸い出し完了です。
これでサターン系エミュレータの再現性があがるはずです。やったね!
まとめ
ということで、BIOS吸い出しのためにSaturn Gamer's Cartridgeを購入してみました。
ODEは高いという話をしましたが、Saturn Gamer's Cartridge自体も一万数千円と結構なお値段がしますので、コスパはあまり良くはありません。
もし使い潰す気持ちがあるのならBIOS吸い出しに対応したODEを購入してしまうのも良いかもしれません。
以上です・。・