えくさすです。つい物欲に負け、3Dプリンタを買ってしまったので紹介したいと思います。
今回購入したのはCreality社の3Dプリンタです。 www.creality-3d.jp Creality社が販売している3Dプリンタの中で私のような金無人に特に人気、というか主流?であるのが"Ender 3 V2"なのですが、今回はこちらの進化版である"Ender 2 V2 Neo"を購入しました。
Ender 3 V2 Neoを購入した理由
私がなぜEnder 3 V2や最近発売したばかりのAnycubic社のKobra 2ではなく、Ender 3 V2 Neoを購入したのか、その理由をお話します。
まず先に、他2つの3Dプリンタとの比較をおいておきます。
他の3Dプリンタとの比較
Ender 3 V2 Neo | Ender 3 V2 | Kobra 2 | |
---|---|---|---|
メインボード(Enderシリーズのみ) | 静音型メインボード | 通常型メインボード | |
ノズル温度 | 最大260℃ | 最大260℃ | 最大260℃ |
印刷プラットフォーム材質 | PCスチールシート | ガラスベッド | 磁気フレキシブル鋼シート |
印刷可能フィラメント | PLA /PETG/ABS | PLA/TPU/PETG | PLA/ABS/PETG/TPU |
印刷可能サイズ | 220x220x250mm | 220x220x250mm | 250x220x220mm |
印刷最大速度 | 120mm/s | 100mm/s | 250mm/s |
Z軸構成 | シングルZ軸 | シングルZ軸 | デュアルZ軸 |
エクストルーダー | ボーデン式(フルメタル) | ボーデン式 | ダイレクト式 |
オートレベリング機能 | CR-Touch搭載 | なし | LeveQ 2.0搭載 |
フィラメント検知 | なし | なし | あり |
データ送受信方法 | microSDカード/USB micro B | microSDカード/USB micro B | microSDカード |
本体サイズ | 438x424x472mm | 475x470x620mm | 486x440x435mm |
定価(割引を加味した価格) | 43,900円(39,690円) | 37,400円(29,900円) | 49,999円(39,999円) |
そもそも3Dプリンタを購入しようと思った理由として、友人が3Dプリンタにハマっており、結構な頻度でその話題に触れるので興味が湧いたというものがあります。
その友人が勧めていた3DプリンタがKobra 2ということで当初私は発売されたばかりのKobra 2を狙っていました。その時はEnder 3 V2と比較していたので、まあ+10000円で最新のものが買えるなら…ってな感じで選んでいたんです。 上の表を見ても、ダイレクトエクストルーダーでデュアルZ軸構成(シングルZ軸だと支えている反対側が少し垂れることがあるみたいです)という点や、フィラメント検知(フィラメントがなくなったら止まってくれると嬉しいですよね!?)がある点、印刷最大速度等はやはり発売時期が最も新しいKobra 2に軍配が上がります。
ただ、Kobra 2は2023年5月発売の新型機です。Amazon.co.jpの販売ページを見ると全くと言っていいほど在庫がありません。発売後売り切れになった後は、6月中旬に1回だけ再販した程度で、おそらく次はまた1ヶ月後だろうと予想を立てていたので正直ガマンできるか不安でした。
その友人の所有していたKobra 2が支障をきたし、パーツの交換にかなりの時間待たされていたという話を聞き、そんなに待つことがあるのか、と今度は対抗のEnder 3 V2について調べ始めました。
Ender 3 V2はユーザー数が多いので、カスタムや修理に関する記事が日本語でも多数ヒットするのでおすすめらしいです。(友人が言っていました。)また、USBポートがついているので、USB経由での印刷も可能です。それほど新しい製品でもないので本体・部品ともに在庫がありがちです!かなり3Dプリンタが欲しい脳になっていた私は割とすぐにEnder 3 V2を購入したい気持ちが大きくなっていきました。
ただ、快適度を向上させるためにCreality純正のオートレベリング機材"CR Touch"や、レベリングナットを別途購入しなければならず、結果的にコストが少し嵩んでしまうようでした。 それならCR Touchや静音メインボードを標準で搭載しているEnder 3 V2 Neoを購入したほうがいいんじゃないかという考えが浮かんできたのですが、印刷可能素材が微妙に異なるんですよね、この2つ…
PLAはともかく、PETG/ABS/TPUは正直どのシチュエーションで使用するのかあまり想像できず、+10000円程度にどのくらい付加価値がついているのか測れずにいました。
そんな時着目したのがサイズです。Ender 3 V2 Neoはこの中でも一回り、とまではいかなくても(カタログ上では)サイズが小さく、設置予定の机があまり大きくなかったため約40cmの差がかなり有意な差になると感じたのです。
ただ、購入したあとに気づいたのですが、普通にEnder 3 V2と同じくらいのサイズです、こいつ。一応接地面は机に載ったので問題はないのですが、少しはみ出してしまいました。こればかりはもうどうしようもない…
ということでKobra 2が品薄であり、更には(カタログ上は)サイズが小さくUSB経由で印刷できること、オプションで購入するものが標準でついていることに魅力を感じたのでEnder 3 V2 Neoを買うことに決めました。
これから組み立てていきます。
組み立て
Ender 3 V2 Neoの組立工程は非常に簡単でした。
中身です。
3,4個程度に分割されているパーツをネジ止めして指示通りにケーブルを接続したら…
完成です。(すみません、組立工程の写真を取るのを忘れたみたいです。)
正直組み終わるまでに30分もかかっていません。 これが半組み立て式の実力かと素直に感動しました。
ちなみにこれが付属品です。
工具類やスペア部品に加え、8GBのmicroSDカードが付属しており、テストプリントのファイルやスライサーソフトのインストールファイル等が入っていました。
また、プリント方法も非常に簡単でした。
プリントを選択して…
これまたプリントするファイルを選択。
するとオートレベリングが始まり…
印刷が開始されます。簡単ですね!
組み立てが終わったので↓では生成したものの一部を紹介したいと思います。
生成物
Boat
ということでまずはボートです。 Ender 3 V2 Neoに付属していたmicroSDカードに入っていました。3D Benchyって言うらしいです。
よく知りませんが、3Dプリンタの話題を見ると誰でも一回は見ることになるであろうこのボートをついに自分で生成できて感動です。
Rabbit
次も付属していたデータです。ウサギさんですね… 持ってみるとなかなかに軽いです。
シリカゲルケース
フィラメントの吸湿防止用のシリカゲルを入れておくケースです。
2.5インチHDDケース
2.5インチのHDDが10個入るケースです。結構時間がかかるのでまだ下半分しかできていません。
Kit Card
これはなんでしょうか…
実は3Dプリンタの模型です。 https://www.printables.com/model/527302-mini-printerwww.printables.com
こういったプラモデルのランナー状の印刷物をKit Cardと呼ぶらしいです。
組み立てている時の気持ちはまさにプラモデルでしたが、私の印刷力が足りないせいかクオリティが今一つになってしまいました。
また今度リベンジしたいと思います。
とまあ、このようにあると嬉しいけど買うと数百円するようなものを手軽に刷れるのはすごく便利だと感じました。
Thingiverse や Printables といった3Dプリンタ用のモデルデータを無料で公開しているサイトを見ると、ゲーム筐体のなくしがち・壊れがちなパーツのモデルデータも公開されており、そういった面でも可能性を感じてしまいます。
余談
Ender 3 V2 Neoのプリント時のファイル選択画面にバグがあるのかわかりませんが、何故か2個目のボートが生成されてしまいました。
隣に写っているのは全巻購入特典のぼっちちゃんです。
以上です・。・