えくさすです。
久しぶりにセガサターンを取り出したらゲームを読み込めるときと読み込めない時があるようになってしまったので、修理してみたいと思います。
この記事ではピックアップレンズのレーザー出力を調整します。レーザー出力の上げすぎは故障の原因となりますので、細心の注意をはらって実行してください。また、レーザー光を直接見ると失明の危険があります。
症状
今回の患者である、HST-3220 セガサターン後期型です。いわゆる白サターンと呼ばれるものですね。
具体的な症状ですが、ディスク読み取り時、ゲームとして認識できるときとできないときがあります。
認識できなかった際はCDとして認識されます。CDプレイヤー用のメッセージのみ読み取れているようです。
また、CDは再生できます。50分ほどの長さのCDを問題なく最後まで再生することができました。
分解
裏側にある5本のネジを外します。電源コード側のネジを外す必要はありません。
裏返してトップカバーを外します。ご開帳。
今回用があるのはこのピックアップレンズ部のみです。
黒いカバーを外します。下写真中央の箇所とその反対側が爪になっているので、
押し込んで持ち上げます。それ以外は後部で引っかかっているのみですので簡単に外せます。
ピックアップレンズが丸見えです。アルコールを含ませた綿棒などでクリーニングし、更にはエアダスターでレンズの裏側のプリズムミラーを清掃します。もしそれで改善するようならいいのですが、今回の場合改善しませんでした。
かくなる上は、レーザー出力を調整します。
レーザー出力の調整
その他のディスクドライブと同じように、セガサターンでも読み取り用のレーザーの出力を調整することができます。
再度言いますが、レーザー出力の上げすぎは故障の原因となりますので、細心の注意をはらって実行してください。また、レーザー光を直接見ると失明の危険があります。この行為によっておきたいかなる怪我・破損に対して、私は責任を持ちません。すべて自己判断・自己責任で実行してください。
ピックアップレンズを後ろから覗き込むと、オレンジ色の可変抵抗を発見できます。右側に回すとレーザーの出力を強めることができるようです。
今回私は行いませんが、変更後元の位置に戻せるようにマーカーなどで印をつけておくと良いです。
ほんの少しずつ回して逐一テストしていき、ディスク読み取りが安定する箇所でストップさせます。
私の場合、以下の箇所でディスクを読み取りできました。レーザーの劣化具合には個体差があるので、この位置は参考にしないでください。
改善
無事、ディスクを読み取ることができました。
分解手順の逆を行って筐体をもとに戻し、その状態でもディスクを読み取れることを確認したら作業は終了です。
何度か試行しても読み取れない場合はピックアップレンズそのものがダメになっている可能性があるので、交換が必要です。"OPT-6"という名称でAmazonで2000円程度で販売されています。 (参考:Amazon.co.jpでの検索結果)
ディスクがそもそも回らないという場合は別の箇所が故障している可能性もあります。
まとめ
特に苦労することなく、ディスク読み取りを改善することができました。
これでサクラ大戦ができます。やったぜ。
そういえば、読み取り不良を確認する前、電源コード部にはんだクラックが起きて少し時間を食いました。古いゲームはこうなる運命なんでしょうか…
以上です・。・
追記20240212
あんまり安定していなかったのでもう少し出力を上げました。これで大丈夫だといいですが…